MeditLinkでstlデータ上のブラケットをはずしてみる
矯正を終了してリテーナーを作る際にきれいな印象が採れずに困ったことはありませんか？
アルジネートで採った印象をバーで丁寧にトリミングしてリテーナーを作成するわけですが
場合によっては仮のリテーナーを用意して２段階に分けたりなど皆さんも色々な工夫をされていると思います。
私は最近ではブラケットやアタッチメントをstlデータ上で削除してリテーナーを作成することにしています。
ここでもMeditLinkが活躍しますのでご紹介したいと思います。
MeditLinkについてはこちら↓
MeshmixerやExocadでも同様のことができますが、経験上、MeditDesignが一番簡単に滑らかな歯面が得られる気がします。
MeditDesign
今回はMeditDesignを使用します。MeditDesignはメディットリンクのアプリケーションの一つです。
Meshmixerのようにデータをくっつけたり切り離したり変形させたりすることができます。
MeditDesignとその他のアプリを組み合わせることによって色々な設計ができますからぜひ活用してください。
Virtual Bracket Removal
それでは実際にブラケットを外す作業を見ていきましょう。
今回はMeditDesignを使用します。左側のApp Boxからダウンロードし、右上のアイコンを選択してください。
使用するstlデータを選択します。
本当に色々な機能がありますが、今回は右上赤丸の”編集モード”を開き”トリミングツール”と”歯牙充填”を使います。
使用するのはたったこれだけです。
まず”トリミングツール”を選択し、外したいブラケットやアタッチメントを指定していきます。
範囲の指定方法がいくつかありますが私はブラシ選択を使って塗りつぶしていくのが好きです。
左ドラッグで塗りつぶし、右ドラッグで模型を回転、同時押しで模型の移動ができます。
回転して立体的に塗りつぶします。
ある程度できたらゴミ箱マークの”選択された領域を削除”をクリックします。一度に全て選択する必要はありませんので慣れないうちはこの作業を何度か繰り返してください。
このように穴の開いたデータが出来上がります。次に歯牙充填を選択します。
穴のサイズを聞かれますので入力し、チェックマークの”適用”をクリックします。今回は５０ミリに設定してあります。
綺麗に穴が埋められてブラケットを除去することができました。
データ上でブラケットを除去することができたらMeditModelbuilderで模型を作成しクリアリテーナーを作るところまでいっきに進めることができますね。
MeditModelbuilderについてはこちら↓
